心身の健康を促進するイタリアでの1ヶ月の “ 転地保養 ”
カーサ・オルト – イタリアのみんなの家//
お知らせ:2023年度 転地保養再開について
2023年は当協会の在福島の公式パートナーである「認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね」とともに、イタリア転地保養プログラムを再開してまいる所存です。コロナの状況を鑑み、小規模で行うことになりますが、対象者は原発事故後に帰還困難区域になったものの、現在は避難指示を解除された地域、または今後解除される予定の地域に居住する小学生を予定しています。
皆さまの温かいご支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。
ー 以下は、2023年度に予定しているプログラムの内容ですー
本転地保養プログラムは、豊かな食と自然環境に恵まれたイタリアで、子どもたちが放射能を気にすることなく思い切り遊び、笑い、食事をし、体内の放射能を排出し、心身の免疫力と抵抗力を向上できるよう支援すること、そして異国での国際交流を通じ、子どもたちの視野を広げ、人間的な成長の促進を支援することを目的にしています。
本年度の保養はマルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県メルカテッロ・スル・メタウロ市にて実施。過去3年間お世話になったミラノ市の施設が改装中であること、コロナ禍において安全に対応できることを考慮し、豊かな自然の中にある美しい町メルカテッロの中心にある、大きな個人宅にて共同生活をして1ヶ月間過ごします。
参加する子どもたちは、約1ヶ月、のどかな自然の中でボランティアスタッフ、仲間の小学生たちと寝食を共にし、家族のように協力し合いながら、のびのびと過ごします。
異文化に触れながらの様々な体験から、子どもたちが視野を広げ、自立心を養い、好奇心を育めるよう心がけます。
本プログラムは、3月の面接に始まり、オリエンテーションと健康診断、イタリアでの保養、帰国後の報告会(活動報告と医療検査結果報告)への参加までを一つのプログラムとしています。
また、本プログラムの実現は、当協会の無償ボランティアメンバーによる転地保養準備および年間を通じた募金活動を通じ、当協会活動にご賛同いただいた世界各地の個人の皆さま、企業や各種団体・機関の方々からのご寄付よって実現しています。また、多くの外部ボランティアの方々のご協力にも支えられています。
保養期間
2023年7月22日〜 8月21日(詳細日程は、後日公表)
保養地
イタリア共和国マルケ州ペーザロ・エ・ウルビーノ県メルカテッロ・スル・メタウロ市
イタリア中部のなだらかな丘陵地帯にあり、ローマから約260KM、ミラノから約400KM
参加費用について
当プロジェクトは、様々な国の一般個人・企業・各種機関の皆様からの温かい支援金、および完全なる無償のボランティアスタッフによる年間を通じた活動により実現しています。
参加費は無料ですが、日本国内の交通費、移動中の食費、パスポート取得費用などの諸経費は、自己負担となります。
参考国内費用(変動の可能性あり)
- • パスポート取得費用: 12歳未満6、000円、12歳以上11、000円
- • そのほか、各自による、羽田または成田空港までの移動費
募集人数
4名
対象者
- • 保養実施時(2023年7月〜8月)に 富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、広野町、楢葉町に居住する 子どもたちのうち、2023年4月2日時点で8〜12歳までの小学生。
および、同地域に過去住んでいた家族の8歳~12歳までの小学生で異文化での約1ヶ月の転地保養を自ら望む子ども
- • 主催者「オルト・デイ・ソーニ」および「認定NPO法人 いわき放射能市民測定室 たらちね」の活動目的、本プログラムの内容に賛同し、子どもたちの心と身体の健康を守りたいと考えているご家族の子ども
- • 保護者と共に事前説明会、保養前のオリエンテーションと健康診断受診、保養後の報告会への全参加が可能な子ども
2023年度スケジュール
- • 募集期間 2023年3月1日〜20日(応募用紙必着)
- • 面接、最終選考および通知発表 3月下旬
- • オリエンテーションと健康診断 6月上旬
会場:いわき放射能市民測定室 たらちね [MAP]
- • イタリアでの転地保養 7月22日から8月21日まで
- • 報告会 11月上〜中旬
医療検査の実施
本プログラムでは例年通り、子どもたちの健康維持を目的とした医療検査(無料)を実施。
検査結果は、ご家族にお知らせします。また、イタリアでの保養前後には、「尿中放射性物質濃度測定」を実施。
- • 保養前のオリエンテーション時:甲状腺エコー、血液検査その他
- • 転地保養の協働開催パートナー「いわき市民放射能測定室たらちね」にて保養前後:尿中放射線物質濃度測定
アクティビティ
本転地保養は「カーサ・オルト – イタリアのみんなの家」をテーマに掲げた共同生活です。私たちが考える健康的な環境の中、日本人、イタリア人の仲間たちと家族のようにみんなで協力をしあい、日々の暮らしを丁寧に楽しみながら営みます。ステイ中の活動内容は、「自然との共生」、「心身を育む食」、「異文化に触れ視野を広げる」という三つを軸に、滞在地の文化や伝統を反映させて構成しています。アクティビティを通じ、子どもたちの自立と成長、心身の免疫力の向上を促す場になるよう考えています。
アクティビティ例(予定)
朝のハイキング、染色工場見学、骨董市見学、町のお祭り参加など