転地保養プログラム

夏休みをイタリアで過ごすサマーステイ

カーサ・オルト – イタリアのみんなの家

 

オルト・デイ・ソーニの転地保養プログラムの目的は、福島の原発事故で被災した子どもたちを放射能の不安から解放し、健康維持と免疫力の向上、異文化の中での好奇心や自立心の向上を支援することです。

本プログラムは「カーサ・オルト – イタリアのみんなの家」をテーマに掲げた1ヶ月間の共同生活です。私たちが考える健康的な環境のもと、日本人、イタリア人の仲間たちと家族のように協力をし合い、日々の暮らしを丁寧に楽しみながら営みます。
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1ヶ月という短期間での保養ですが、放射能の不安から解放され、汚染されていない食事を摂り、子どもらしく健康的に過ごすことは、体内の放射能を排出し、心身の健康を維持するための免疫力、抵抗力を高めることができます。この事実は、’86年より多くのチェルノブイリの子どもたちを受け入れ続けてきたイタリアで実証されています。

福島の子どもたちは、原発推進国の日本において、今後も放射線量の高い地域に留まり、不安とストレスを抱えながら暮らす可能性を最も高く抱えています。医療検査や環境疫学調査も大切ですが、時間は待ってくれません。国や企業が動いてくれるのを待つのではなく、子どもたちが病気になる前に、手を差し伸べたいと考えています。

保養中、イタリア現地の医療機関の多大なる協力により、エコー検査、血液検査、尿検査も実施します。

だれが対象者?

福島の中でも、特に放射能の不安や影響が多い地域に住み、社会的・経済的な理由などから移住や海外への留学などの機会を持てない7~12歳までの子どもたちです。さらに、異文化の中での共同生活を経験したい、と子ども自身が希望をしていることが条件になります。

どうしてイタリアで?

2011年の原発事故後、たくさんのイタリア人たちが「何か私にできることはないか?」と声をかけてきました。社会に根付いた慈善の心とホスピタリティから、福島の子どもたちへ必死に手を差し伸べたいと願う多くのイタリア人がいるのです。
そして、イタリアは、1986年のチェルノブイリ原発事故を身近に知る国。この事故以来、多くの一般家庭やNPO団体が、チェルノブイリの子どもたちを招く転地保養に携わってきました。また、2011年6月、イタリアは国民投票によって「脱原発」を表明。私たちは、このような背景を持つイタリアで、活動実績のある現地の人々と協力体制をもって、当プログラムを進めることができるのです。

さらに、豊かな自然と食文化に恵まれたイタリア、家族や仲間を大切にし、遊び心や創造力にあふれるイタリア人。子どもたちはこの地で、さまざまな生き方や価値観があることを感受し、視野を広げ、好奇心を高めることができるでしょう。それらが「生きる力」に繋がる、と信じているのです。


子どもたちの元気のために

 

オルト・デイ・ソーニは、イタリアでの転地保養プロジェクトを、イタリア現地家庭への「ホームステイ」という方法ではなく、自然環境に恵まれた宿泊施設での「集団ステイ」というスタイルにて推進しています。それはまさに、多様なプログラムをみんなで共に体験しながら、「大家族」のようにひと夏を過ごすプログラムです。

まず私たちは、イタリアだからこそ実現できる3つの柱(自然教育、食育、地球人としての成長)に基づいたプログラムを経験することで、子どもたちに心身の元気を取り戻し、夢に向かう逞しさを育んでほしい、と願っています。1ヶ月という短い期間、この目的を子どもにとって心地よい環境の中で達成するためには、集団ステイが安全かつ有効であると判断しました。

イタリア人家庭は、子どもにとって新しい発見に充ちていることでしょう。しかしながら、スキンシップひとつをとっても、日本の習慣とは大きく異なる環境です。外国語のコミュニケーション能力に限界のある小さな子どもたちが、食生活をふくめた文化の差のほか、8時間という時差を超え、新たな環境に順応してゆく過程には、心の栄養となる経験よりも、ストレスを多く抱えるリスクの方が高くなる可能性が想定されました(実際に過去のイタリアでのそのようなホームステイの実例をいくつか耳にしてきました)。4週間という限られた時間で、最大限ディトックスをし、心身に充分な栄養を取り込むには;

①規則正しいリズムでの生活

②野菜や果物など自然酵素を多く含む、バランスの取れた食事

③心身ともに安心できる環境でリラックスすること

などが必須となります。またディトックスの過程に発生する好転反応において、体調を崩す可能性を多く抱える子どもたちですから、自分の体調を周りの大人に正しく伝えられないことは不安です。

イタリアに住んでいる日本人の私たちは、両国の文化の違いをよく理解しているつもりです。だからこそ、イタリアの素晴らしさを効果的に心と身体の栄養にしてほしい、と願ってこのプロジェクトに取り組んでいます。ステイ中のプログラムは、現地の人々と交流をしながら、その文化を体験するものとなっています。イタリアに滞在しながら、子どもたちをイタリアから隔離するのではなく、日本の福島という場所からやってきた小さな子どもたちの性質とペースに合わせ、イタリア文化を吸収・消化しゆくという集団生活です。

私たちは、ひとりひとりの子どもたちと向き合える環境を重視し、彼らが安心・安全・健康にすごせるよう全力を尽くしています。それはまた、子どもたちのご家族の心のケアにも通じ、彼らが安心して子どもたちをイタリアへ送りだし、見守れることに繋がる、と信じているのです。


インターンシップ制度

 

当協会は、より充実した協会運営、日伊青少年の国際交流向上を目的として、2015年2月より在ヴェネツィア 「カ・フォスカリ大学」との協議の下、大学からの研修生を当協会で受け入れる「カ・フォスカリ大学連携協力 インターンシップ制度」を導入しました。3年目となった2017年度は、2名の研修生受入れが参加しました。2018年度は4名の研修生を募集中しています。
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過去のサマーステイの様子

(第1回2012年〜第5回2016年まで)

過去4度のサマーステイの様子をまとめたレポートを年別にご覧いただけます。プログラムの様子、子どもたちの声、ご家族からの手紙などをまとめています。

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